あらすじ

昔々、この人の世には妖がおりました
人々は時に恐れ 時に利用し 時に共に暮らしておりました
妖の中でも鬼は鬼術と呼ばれる特殊な力を持っており人々は大変恐れておりました
妖に立ち向かうため人々が編み出したのは神術と呼ばれる力
それを扱えるのはごく一部の血統の人のみ
これはそんな時代のとある町の物語

椛と知花はある日、倒れていた男性・紫藤を介抱する
身の上について語ろうとしない彼だが、薬草についてはとても詳しかった
御礼として病に伏せる椛の兄・蒼珠のために薬草を探すと言う
椛に片思いする朝陽は面白くなく、その男の出自を疑う
互いが互いを思いやり、その想いが絡み合う
果たして想いの行方は。そして紫藤の正体は――


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